サンフェルミン祭 (Fiesta de San Fermín 牛追い祭) に行ってきた

見るからに危なそうなお祭りで有名なサンフェルミン祭 (通称牛追い祭) に行ってきたので楽しみ方等メモ。

時期・場所・アクセス等

開催時期は毎年7月6日〜14日まで。

場所はスペイン パンプローナ。フランス国境に近い比較的北のほうに位置している。昔は城塞都市だったらしく、今も街を形どる城壁はしっかりと残っている。(五稜郭みたいな形をしている)

アクセスはスペインの首都マドリッドから飛行機で1時間ほど。(実飛行時間は35分程度。残りは空港のタキシング等に費やされる。) 地球の歩き方曰く、バスや鉄道でも行くこともできるらしい。空港から街まではタクシーで20~30ユーロ程度。

イベント概要

自分もそうだったように、ほとんどの人は牛追い祭として、この祭りを知っているのではないかと思うが、実はそれだけではない。一日の始まりとして牛追いが行われ、その後も延々と様々なイベントが行われ、街の人 (と、観光客) は終始お祭り気分に浸っている。

また、パンプローナはこのお祭り期間だけ闘牛が行われる。聞くところによると、牛追いと闘牛は深い関係があるらしい。

期間中は白いシャツに白いズボン、赤いバンダナを首に巻き、赤い腰紐をみんながつけている。本当に文字通りみんなその格好なので、青いジーパンで行こうものなら結構浮くから覚悟したほうが良い。上記の服装は全て街のいたるところで購入可能。早めに確保して着替えるのがオススメ。

みんな白い服を着ていると書いたが、実はサングリアで染まっている人も結構いる。

体験したイベントなど

牛追い

何と言ってもこれに参加しないとわざわざパンプローナまで行くのが勿体無い。

実は牛と走るだけではないのがこのイベント。

観戦方法はコース脇へ早くに行って場所をとるか、バルコニーを貸してくれる人と交渉するか、闘牛場の席で映像ごしに見るというのがある。

闘牛場で見る場合は闘牛場のサイトからチケットを買う必要がある。

牛と走る

街の決められたコースに牛が放たれ、ゴールである闘牛場に牛が入ればおしまい。

スタート自体は朝8時だが、場所取りも兼ねて6時ごろから人が集まり始める。8時になり発砲音が聞こえたら牛追い開始。

しかし、牛が走り抜けるのは一瞬で全体を通してもそれ自体はものの5~6分で終わってしまう。コース脇で見る場合は本当に一瞬。一方で闘牛場で観戦する場合は開始前に伝統的な踊りが見れたり、後述のイベントが観戦できる。

また、現地人曰く、観光客が牛との間合いを間違えて怪我しやすいとのこと。

 

子牛と戯れる

闘牛場に牛を入れた後は闘牛場のリング (実際に闘牛をするところ) には走ってきた人が集まっている。しばらくすると、そのリングに子牛が放たれ戯れることになる。戯れると言っても、牛は気が立っているので突進してくるのでそれをうまく逃げたりするのがこのイベント。ある程度時間が経つと母牛が出てきて、帰っていくというのを6回ほど繰り返す。角にカバーがされているのであまり大怪我はしないはずとのことだったが、自分が見る限りは合計二人が気を失い、そのうち一人が救急隊に担架で運ばれていった。

巨大人形パレード

 

闘牛

言わずと知れた、スペインの伝統行事。前述の通り、パンプローナの闘牛はこの時期だけ。闘牛そのものはスペインの他の地域とあまり変わらないはず。

チケットは闘牛場のサイトから購入出来る。

夕方18:30から始まり、6頭で合計2時間程度。

闘牛はなれないとちょっとショッキングかもしれないが、日々肉を食っているのでそういうことだと割り切るほかない。闘牛士たちの勇気あるパフォーマンスには感心。

なお、戦いの終わった牛は後日特別な肉として売りに出されるらしいが、肉が筋肉質すぎるため硬く、あまり美味しくないらしい。

映像は実際に見た闘牛。閲覧注意。

youtu.be

その他イベント

 巨大人形パレード

 パーティー

丸太割り

マーケット

パーティー (?)

闘牛が終わった後、地区ごとの集まりでパーティーみたいなのが繰り広げられる。

ダンスをやっているところもあれば、ずっとマーチングバンドで練り歩いてたりするところもある。

丸太割り・切り

おっさんが斧で丸太を割る速さを競ったり、二人一組でのこぎりで丸太を切る速さを競うイベント。単純だけど見てるだけでも結構面白い。

マーケット

おもちゃやアフリカからの革製品だったり、あやしい人形やアクセサリーが売ってる。

食事

スペインいうことで食事はパエリアか?と思いきや、パンプローナは食の名物があまりないらしく、パエリアも屋台ぐらいでしか見つからなかった。(美味しかったけど)

街全体・治安など

パンプローナの街は決して大きくなく、ギリギリ歩いて回れる。(中心部はバスが通れないので歩くしかない。) 町中に充満してるサングリアと清掃液の匂いを嗅ぎながら街の散策もいい。

また、治安が悪いと思うことはなかった。祭の参加者が公園でエアーマット出して野宿してたり、酔っ払いが飲み屋の前で寝てるのを何人か見たのでよっぽど安全だと思う。

 

感想・評価

街の雰囲気も良くて、とても良かった。また来年も行くか?と言われるとちょっと難しいかな。何せ街が小さいので回りきってしまう。でも一度はぐらいならオススメです。